モニターツアーから運転手に

日高7町の対策協議会・田中朋寧さんは「今まで人口減少で乗客が少ない視点で、減便はあったけれども、バス事業者から『それよりも運転手が足りない』という話があって企画した」と話します。

2021年にJR日高線の、鵡川と様似の間が廃止。
「住民の足」はバス会社2社が担っていますが、運転手の不足で、元々の路線の維持が難しくなっています。

日高に住んで、日高でバス運転手になってもらいたい。

協議会は、ツアーの参加者に、旅費を最大10万円補助。
沿線の雰囲気や、バス運転手の魅力を体験してもらい、宿泊は、素敵な公営住宅で「移住」体験。
最大級のおもてなしをしました。

モニターツアー大成功!

2024年、モニターツアーに参加した台湾出身の林慶銘さんは、日高の風景と住民の温かさに惚れ込み、様似町に移住を決めました。

「空気がきれいだし、人も少ないけれども、本当に周辺の住民も親切だし、しかも住み心地もいい」

ジェイ・アール北海道バスに入社し、先週、運転手デビュー。
路線の存続が危ぶまれた、旧JR日高線の沿線の運行を任されています。

ジェイ・アール北海道バス総務部の山崎禎明係長は「すごく本気度が高くて”すぐ採用しよう”と思える人たちだった。とてもありがたい企画だった」と話します。

林慶銘さんは「日高の周辺は走行しやすいと聞いた。それも一番魅力的だと思った」と話しています。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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