大阪で生まれ育った加藤さん。
幼いころから、人を驚かすマジックが好きでした。
大学を卒業後、世界史を教える高校の教師になりましたが、どこか違和感を拭えなかったといいます。
「当時は23歳で、生徒とは年齢では5~6歳の差。みんな“Ryuhei”と呼び捨てにするくらい距離感が近すぎて。教員として、一人前と言えるには乏しかったものですから…」
加藤さんはほどなくして教師を辞め、独学したマジックと共に、旅に出ました。
訪問先は、ネパールの孤児院であったり、シリア内戦を逃れた難民キャンプであったり。
困難に直面する子どもたちの前に立って、その心を和ませてきました。
世界各地で笑顔と触れ合うようになり、6年になります。
世界各地で、今も紛争が絶えません。
パレスチナ自治区のベツレヘムを訪ねたのは、2025年3月のことです。
「こっちはユダヤ人の入植者がたくさんいる、壁の向こうがアラブ人たち…」
「この通りも、昔はパレスチナの商店が並んで賑わっていた。だけれど、ことごとく閉鎖されて」
紛争と対立が続く現地で、厳しい現実を記録してSNSを通じて発信しています。
旅先では現地で交流が生まれた人の家に招かれることが多く、加藤さんは可能な限り、滞在費を抑えながら、旅を続けています。
ただ、紛争地や政情が不安定なマチでは危険とも隣り合わせです。
アフリカのある国では、旅先の村でパスポートを取り上げられ、地元の警察に拘束される事態にも見舞われました。
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