2025.11.05
食べる
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、道南を代表する名物「大沼だんご」の知られざる歴史に注目しました。

道内でも有数の紅葉の名所、函館の隣にある、七飯町・大沼国定公園。
この美しい景色を目に焼き付けようと、毎年多くの人が訪れます。
そしてこの紅葉と合わせて、外せないロングセラーが…

客:「串に刺さっていなくて、小さくて、やわらかくて。甘すぎず、大人の団子」
客:「あんと醤油の団子。一番おいしいです」

団子が見えないほど、たっぷりのあんと醤油がかかった「大沼だんご」!
串に刺さっておらず、弁当のような容器に入っているのが特徴です。

JR大沼公園駅のすぐそばにある、沼の家がその元祖。

4代目 堀口 愼哉さん:「店を始めたのは、1905年。日露戦争が終わった年と父親がよく言っていた」
今年で創業120年!
今は、4代目の堀口 愼哉さんと息子の貴弘さんが中心となり、明治から続く店を守り続けています。
4代目 堀口 愼哉さん「大沼の方を鉄道工事するっていうので、鉄道が開通するとより発展してくると思ったので、それを見越して商売を始めた」
1902年に北海道鉄道が開業。

沼の家ができた1905年には函館と札幌間が鉄道でつながりました。

店を始めた初代の亀吉さんは、鉄道の開通によって大沼に人の出入りが多くなると予想し、沼の家を始めたといいます。
でも、なぜ“だんご”だったのでしょうか…?

4代目 堀口 愼哉さん:「初代の奥さんが新潟出身で、新潟は米どころで大沼で団子を作ろうかとなった。列車を降りる人には店で団子を売っていたが、降りない人には駅弁としてホームで団子を買ってもらっていた。カゴで、団子を駅弁のように売りやすくするために、串団子じゃなくて平べったい団子。お弁当みたいな形で売るように」

創業当時は、大沼で降りない人にも、買ってもらえるようにと電車の窓からお客さんとやり取りをするスタイルで販売!
しかし、経営は簡単ではなかったようで…
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