2025.10.14
深めるかわって職人たちの姿は、砂川市内の別の小学校にありました。
豊沼小学校の児童たちが作っているのはもちろん『革のパスケース』です。
閉校する6つの小中学校は、2026年4月に開校する小中一貫の義務教育学校「砂川学園」に統合されます。
新しい校舎から自宅が遠い児童はバス通学となるため、春からの通学で使えるパスケースが記念品に選ばれました。
「大事にしたい」「使うのが楽しみ」と児童たちは話します。
豊沼小学校の卒業生でもある職人は「なかなか日常だと、こういう体験ってできないので、こういうものを通して興味を持っていただけたら、我々もうれしく思います」と話してくれました。
当初は完成品をプレゼントする案もありましたが、「思い出に残る体験になれば」と児童みずから手作りすることに。
そこには、地元の産業を知ってもらいたいという想いも込められています。
「地元にこういった企業がある、モノづくりをしている会社があるんだっていうことを、子どもたちに1人でも多く知っていただきたい」
ソメスサドル法人事業部の野澤大輔部長がそう話してくれました。
「将来ソメスサドルで働きたいとか、大人になったらソメスサドルの商品持ちたいな、という子が1人でも増えてくれたら、うれしいと思っています」
子どもたちが作ったパスケースは今後、職人が最終仕上げを行い、校章などの刻印を入れて11月頃の閉校の式典などで児童に手渡されるということです。
少子化で児童が減るなか、地元の産業を知ってもらう取り組みは各地で行われています。
2019年から市と一緒に市内6つの小学校で出前授業を行っています。
「レオナルドの橋」と呼ばれる接着剤や釘を使わずに自立する小さな橋づくりに挑戦するなど、マチを支えるモノ作りを学んでいます。
3年前から、江差町教育委員会などと協力して海や船の仕事に興味を持ってもらうため江差町の小学生を対象に、フェリーの体験航海を行っています。
船内で操舵室を見学したり、奥尻町の津波館を見学したりして防災意識も高めています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月11日)の情報に基づきます。
■「これが1500円以下!?」コスパ最強!ぎっしり海鮮丼に、スパイスカリーの名店も【北海道で注目の話題10選】
パートナーメディア