第2航空団の小林さんは「この前千歳川に入った訓練が一番きつかった。恐怖というよりは死ぬかもしれないと」と、地獄の訓練について教えてくれました。
毎年冬に行われる「水上保命訓練」。
40年以上行われていて、すべてのパイロットが参加します。
真冬に救命ボートで救助を待つという想定で、この日の気温は2度。
この訓練に小林さんは初めて参加します。
男性も女性も容赦なく冷たい水を浴びせられます。
航空自衛隊のOBたちが応援する中、ここで教官が指摘します。
小林さん、防水の頭巾をかぶるのを忘れていたのです。
ヘルメットはボートに入って来た水をかき出す道具となるため、代わりに頭巾をかぶる手順でした。
開始から20分で訓練は終了、小林さんの耳は真っ赤です。
航空自衛隊第2航空団の奥村昌弘飛行群司令は「今女性の操縦者がどんどん増えてきている。女性が入ることによって多様性が高まることを考えておりますので、組織の活性化につながってくれればいい」と話します。
小林さんは「生まれ育った故郷をあらためて空から見るとすごい美しくて。その美しい自然とそこにいる人たちを自分たちが守っていかなきゃいけないなと」志を話してくれました。
北海道出身で初の女性戦闘機パイロット。
最後に夢を聞きました。
「部隊で様々な経験を積んで、ブルーインパルスの一員となって皆さんに国民の皆さんに夢と希望を与えられるようなパイロットになりたい」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月3日)の情報に基づきます。
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