WEBマガジン「Sitakke」のパートナーメディアで、小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」より、選りすぐりの情報をお届けします。
今回は、地元ライターが小樽の「町中華」12店をご紹介するシリーズ、第1回です。
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観光地として知られる小樽ですが、市民の暮らしに根づいた「町中華」もまた、この街の味わいを語る上で欠かせない存在です。
暖簾をくぐれば、炒め油の香りや食器の音に混じって、どこか懐かしい空気が漂う。地元の人々が通い続けるその理由を探しに、小樽通ライターが小樽市民に愛されるお店を訪ねました。
「いつものね。」
席に着くなりそう言われて出てくるのは「紅生姜あり・カラシなし」の僕専用あんかけ焼そば。寡黙に鍋を振る澤田さんとテキパキとお客を捌く奥さんの夫婦二人で経営している中華料理店「五十番菜館」さんは僕の行きつけ店だ。
母が学生の頃からあるらしい五十番さんに、僕も社会人になってから通うようになった。硬めの餡に定番の野菜、そしてグリーンピース、キクラゲにプリっとしたエビが2尾。
豪快に掻き混ぜて餡と麺を絡ませたら、いざ実食。
変わらない味で、ごく稀にある「あれ…なんか味が落ちたかも…」が通い始めてここ10数年ない(と僕は思っている)。
本当に大好きで、僕の中のソウルフードの教科書的な存在だ。
ちなみに、そんな地元密着店のように見えるが、昨今の外国人観光客増加の中、五十番さんは海外にもよく旅行に行かれている経験から、バリバリ英語で応対していて、そんなシーンに出くわす度、何故か僕は無関係に誇らしくなるのであった。
(文・じんたん)
住所 北海道小樽市稲穂2丁目10番1号
電話番号 0134-32-4793
営業時間 月~金・日:午前11時~午後3時、土:午前11時~午後4時
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