
WEBマガジン「Sitakke」のパートナーメディアで、小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」より、選りすぐりの情報をお届けします。
***
すっかり秋らしくなってきましたね。今回は芸術の秋にぴったりのお出かけ先をご紹介します。
今年7月、小樽芸術村に新しく誕生した5館目の施設、「浮世絵美術館」へ取材に伺いました。


場所は小樽運河に面する「浅草橋小樽運河倉庫ビル」。
向かいには西洋美術館があり、ノスタルジックな街並みによく映える外観です。
学芸員の宮永さんに案内いただきながら、さっそく館内を探検してみましょう!
入口を入るとまず現れるのは、江戸時代に浮世絵を販売していた「絵草紙屋」の再現コーナー。行灯には「浅草橋」と刻まれており、まるで当時にタイムスリップした気分です。


壁一面を彩る巨大な浮世絵は、来館者をまるごと作品世界に包み込みます。

続いて展示されているのは、浮世絵の制作過程。実際に職人さんが使用していた道具とともに、摺り工程の見本が紹介されています。


浮世絵は「絵師」「彫師」「摺師」の分業で完成します。たとえば着色は色ごとに木版を作り、1枚ずつ重ねて摺っていくのです。

小学校の図工で馴染みのある「馬連(ばれん)」も登場。とにかくゴシゴシこすって使った覚えがありますが、職人さんは馬連を滑らせる力のかけ方で着色を調整するそうで、その繊細な技術に驚かされます。

「葛飾北斎や喜多川歌麿がひとりで描いた」と思いがちですが、完成の裏には多くの職人さんの手があります。教科書では透明化されている制作背景を知ることで、浮世絵の奥深さを改めて感じられます。
■ 「これでもか!」と盛られた海鮮丼に、絶景やドキドキする冒険も【北海道小樽市発・夏の積丹半島一周ドライブ】
■『超雨男』が作る、生の素材を活かしたジェラートは「心に雨が降った時の助けに」/北海道小樽市の「ひんやり美味しいカフェめぐり」
■1日3~4杯だけ「幻のアイスコーヒー」! 30分以上かけて作る、キラキラ輝く逸品/北海道小樽市の「ひんやり美味しいカフェめぐり」
パートナーメディア