2025.10.12

出かける

【2025年オープン】北海道・小樽の新名所「浮世絵美術館」の魅力とは?地元の学生ライターが体験レポ

WEBマガジン「Sitakke」のパートナーメディアで、小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」より、選りすぐりの情報をお届けします。

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すっかり秋らしくなってきましたね。今回は芸術の秋にぴったりのお出かけ先をご紹介します。
今年7月、小樽芸術村に新しく誕生した5館目の施設、「浮世絵美術館」へ取材に伺いました。

場所は小樽運河に面する「浅草橋小樽運河倉庫ビル」。
向かいには西洋美術館があり、ノスタルジックな街並みによく映える外観です。

学芸員の宮永さんに案内いただきながら、さっそく館内を探検してみましょう!

1階:常設展示で知る「浮世絵の世界」

入口を入るとまず現れるのは、江戸時代に浮世絵を販売していた「絵草紙屋」の再現コーナー。行灯には「浅草橋」と刻まれており、まるで当時にタイムスリップした気分です。 
 

絵草紙屋の再現


 
壁一面を彩る巨大な浮世絵は、来館者をまるごと作品世界に包み込みます。 
 

 
続いて展示されているのは、浮世絵の制作過程。実際に職人さんが使用していた道具とともに、摺り工程の見本が紹介されています。 
 


 
浮世絵は「絵師」「彫師」「摺師」の分業で完成します。たとえば着色は色ごとに木版を作り、1枚ずつ重ねて摺っていくのです。
 

馬連(ばれん)

小学校の図工で馴染みのある「馬連(ばれん)」も登場。とにかくゴシゴシこすって使った覚えがありますが、職人さんは馬連を滑らせる力のかけ方で着色を調整するそうで、その繊細な技術に驚かされます。

「葛飾北斎や喜多川歌麿がひとりで描いた」と思いがちですが、完成の裏には多くの職人さんの手があります。教科書では透明化されている制作背景を知ることで、浮世絵の奥深さを改めて感じられます。

小樽通(おたるつう)

小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」。 小樽のマチに精通した、おもてなしの心で伝える、暮らしと旅のメディアです。

https://otaru.gr.jp/

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