2025.10.06

暮らす

クマ出没相次ぎ…「クマスプレー」に広がるレンタル…需要が広がるワケは

北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」。

今回は、今まさに増えているクマによる事故についての番外編。
クマを撃退する効果のあるスプレーを登山者向けにレンタルするサービスがいま、増えています。

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

購入はハードルが高いから

スプレーは練習用の中身が水のものを使用しています

クマに遭遇し、襲われそうになったときに有効なのが「クマスプレー」です。
唐辛子の辛み成分でクマの動きを鈍らせ攻撃を回避する効果が期待されています。
 
クマによる人身被害が増える中、2024年7月、東京の会社が北海道幕別町を拠点に始めたのが、クマスプレーのレンタル事業です。

ホームページで事前予約すると1泊2日、3850円から利用者が指定したホテルやレンタカー店までクマスプレーを届けてくれます。

クマスプレー配送拠点で働く藤原昇さんによると、毎日2~3件くらいは注文があるのだそうです。

『山日和』の代表で東京に住む白岩慎隆さんは、10年ほど前から北海道の大雪山系の山を登るようになり毎年のようにクマに遭遇していました。

撮影:白岩慎隆さん おととし7月

しかし、道外の登山者にとってクマスプレーの購入はハードルが高いと話します。

「クマスプレーを持っていこうと思ったときに飛行機で持っていけないというのがあって、私も困った経験があって。同じように思っている人が多いんじゃないかと思って始めた」

クマスプレーは1本あたり1万円から2万円と高額なうえ、飛行機への持ち込みが禁止されていることから、道外の登山者らを中心にレンタル需要が高まっているのです。

「去年始めたときは延べ100本くらいが出ていたんですが、今年は、7月時点で100本は超えていて、いま現在延べ140本くらい予約も含めて入っています」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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