生産地では「抹茶ブーム」のゆくえを心配する声も。
福岡県茶商工業協同組合・流通部会の木屋康彦部会長は「海外輸出が出てきたことで、量のバランスが変わってしまった」と話します。
「てん茶が増えることで、煎茶の原材料がてん茶に流れていっているので、日常のお茶に影響が出てきている」
静岡のお茶市場に聞いたところ、抹茶の輸出が増えたため抹茶の原料となる「てん茶」向けに茶葉を生産する農家が増えているそうです。
この結果、私たちが普段飲む「せん茶」に回る量が減少傾向になっているというわけです。
さらに「せん茶」が減った余波で影響を受けているのが、私たちがよく飲むペットボトルのお茶。
大手メーカーの伊藤園によりますと、希望小売価格は現在、税別180円ですが、10月からは税別200円になります。
背景には、もちろん物価高騰があるわけですが、「せん茶」の供給量が減っていることも一因だそうです。
このお茶不足、2026年以降はどうなっていくのでしょうか。
京都で150年以上続く宇治茶の老舗、碧翆園の堀井社長によると
・産地では増産の動き
・世界でも定着が進み供給不足は続く見通し
鹿児島で新しい工場が建設されるなど産地では増産の取り組みが進められているそうです。
これにより、ある程度の増産が期待されていますが、海外では抹茶が一時的なブームで終わらず、定着してきているということで、今後も供給不足は続く見通しだということです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月2日)の情報に基づきます。
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