最後に紹介するのが「グラデーション」
この色の代表格は「ハウチワカエデ」です。ハウチワカエデは葉っぱの先がギザギザになるのが特徴的で、秋が始まると先っぽから赤くなることがあります。
ただ気温などの影響により、黄色くなったりオレンジになったりもする変幻自在な木です。
森の中にはいろんな木があるので「一面真っ赤」な紅葉はなかなか見れませんが、その分カラーバリエーションが豊富な「イロトリドリの世界」を楽しむことが出来ます!
そして大きな木の紅葉もきれいですが、足元の小さな木の赤ちゃんたちも、ちゃんと秋になると紅葉してるんです!
同じ木でも環境によって色が違ったり、同じ時期でも年によって色の付き方が変わるので毎年違った景色を楽しむことができます。
秋の森にはカラフルなキノコや木の実もあるので、その日のラッキーカラーを決めて探してみたり、何色見つかるか探したりして楽しんでみてください!!
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年9月)の情報に基づきます。
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