2025.10.03

深める

「もう何もできない、捨ててくれ」津波に飲まれた太鼓が札幌で音色響かせ記憶をつなぐ

つないだ絆…太鼓の故郷からも

そう、盆踊りです。
太鼓を受け取った地区から、「気仙沼千岩田地区太鼓まつり」と名づけて自ら太鼓を練習し、震災の翌年、初めての開催にこぎつけました。

今年も大勢の人たちでにぎわった祭り。
訪れているのは、地元の人だけではありません。

気仙沼に住む千葉清英さんは、知人を通じてこの祭りを知り、毎年気仙沼の特産品を販売しにきています。

「庄田さんの気持ちに打たれます、打たれっぱなしです。回を重ねるたびに、思いがどんどん伝わってくる」

祭りの終わり、庄田さんは、会場の人たちにこう呼びかけました。

「この太鼓を見ていただいて、14年前、東日本大震災があった。だけども、絆という言葉が生まれて、みんなで助け合ったんだということを思い出してほしい」

震災の記憶を忘れず、知らない世代にも語り継ぐため、太鼓の音はこれからも鳴り続けます。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月1日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X