2025.10.02

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ダンボールの背負子を作って会いに来てくれた…山のお菓子売りてくてくさんの心を満たす行商【山々インタビュー#2】

行商は一日仕事…「行きたくないな」と思う日は?

Nobuhiko Tanabe

山では当然、雨が降ったり風が吹いたり。
移動して行商して…体力も使いますし、時間もたくさんかかります。
早起きだって必要です。

どんなに好きな登山で、自分で計画を立てていたとしても、ときには「あぁ、やっぱりきょうは行きたくないな…ゆっくり休んでいたいな…」なんて思う日もある私。
前向きなてくてくさんには、そんなことないのでしょうか?

素朴な疑問をぶつけてみると「ありますよ!あります!」と笑って答えてくれました。

「やっぱり朝は眠いじゃないですか。二度寝したいなーとかね(笑)。天気もそうだし、きょうは本当に待っていてくれる人いるかな…って不安になったりもあります」

それでもやっぱり山に登るのは、そこでの出会いのかけがえのなさを知っているから。

Nobuhiko Tanabe

「山の中って、普段しゃべれない人とも話が弾みますよね、共通の趣味というか接点を持っているってすごくやっぱりいいなって思います」

大好きな山に行って、色んな人に会って話したら、下山のときには「フル充電」。

「ものすごく満たされていて…。きょう出会った人を思い返しながら『本当に楽しませてもらいました、感謝感謝!』って」

てくてくさんに会いに来て元気をもらった人が、てくてくさんにも元気を渡して笑いあう。

たった一人で始まった「てくてくさん」の活動は、今やどんどん拡大しています。
そこにもまた、大切な「出会い」が。
バイタリティあふれるてくてくさんの「生き方」も教えてもらいました。
次回、お伝えします!

■記事内写真提供協力:田辺 信彦さん
東京都出身。2024年から北海道道北中川町を拠点とするフォトグラファー/ビデオグラファーそしてDJ。
写真というアートフォーマットに魅せられ自転車を中心としたあらゆるスポーツ、音楽などの中心に宿るカルチャーを美しく切り取る。
ヨーロッパの自転車競技「シクロクロス」に魅せられ、それを切り取った写真集プロジェクト「CROSS IS HERE」を進行中。
また現在は北海道内の山々でお菓子を売る、山でしか買えないお菓子屋さん「お菓子売りのてくてく」の活動を追いかけるドキュメンタリー作品の製作も行っている。
Instagram : @nobuhikotanabe

連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年8月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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