2025.09.30

深める

働く意味ってなんだろう?やりがいや働き方へのお悩みに「自分が豊かでいるため」のアドバイス

あたしなりのAnswer

もち巾着さん、したっけラジオのリアルイベントに向けてお悩みを寄せてくださったの!ありがとう!

でも、迷ってばかりもいられる世の中じゃないしね。
ここからは、お2人に伝えたいことを率直に書いていこうと思うんだけれど、もしかしたら的外れな部分もあるかもしれない。
だとしても、何かの参考というか、あなたたちの背中を押すエールにぐらいはなっていればと思いながら、この後をつづっていくことにしようと思います。

さて、もち巾着さん、和くんさん。
まず「いきなり!?」と思われても伝えておきたいのは、今あなたたちの向き合っている仕事を、あなたたちは別に手放してもいいんだよということ。

もち巾着さんの抱いている「今の環境から逃げたい」という気持ち。
あたしはそれ、悪いことだとは1ミリも思いません。

逃げ方だけは正当に、とは忠告しておきますが、転職や労働スタイルの修正は気兼ねなく行うべきもの。
この社会でサバイブするには、必須のことだとあたしは思います。

だからお2人には、必要に応じて自分の暮らしやすい/生きやすい働き方を選び直していいのではと、第一にあたしはそうアドバイスしておきたい。

その上で、です。

職を変えるのか、労働のあり方を再考するのかは、お2人の自由に委ねられていること。
あたしが何を言おうと、最終的に決断するのはもち巾着さん、和くんさん自身です。
だから「どうするか」については、それぞれが考え、動いていくことだと思うんだけれど。

お2人はこれまで自分の時間を、自分なりの熱量で仕事にあてがってきたはず。
その過去というか、これまでのおのれの歩みを自己肯定をもって受け止めるために、自分自身をケアする機会だけは、今後どうしていくかに関わらず設けるべきだとあたしは思うの。

もち巾着さんの場合は、みずからに馴染まないと今思っている仕事、それにずっと着手してきたのであれば、その過程をプラスの観点から思い返してみてください。

日々働きながらだと埋もれてしまうけれど、その仕事から得たこと、学んだこと、実はたくさんあったりもすることに、気づけるかもしれない。

少なくとも「働き続けてきた」という事実は、掛け値なしに立派なものです。
もち巾着さん、あなたはそんな自分の仕事っぷりを、自分自身でほめてあげていいんじゃないかしら。

和くんさんの場合は、自分の今までの労働人生を、どうか他人の声という「ノイズ」から解き放ってあげてみてください。

酷いことを言ってくる人と、同じゲームに乗る必要はありません。
圧倒的な成果をその人たちに示すというのは、単に相手の思う壺。
周り回って、利益を与えてしまうだけ。

でも「死に物狂い」で何かに取り組んできたという、あなたのこれまでの生き様。
そう取り組むことができた、あなたの意志の輝き。
それは、周囲の目線と関係なく、何よりもまず讃えられるべきもの。

もし再度の「死に物狂い」がもはや難しかったとしても、あなたの生きてきた時間のきらめき、そのなかで得たたくさんの経験やつながりは、あなたのことをこれからも助けてくれるんじゃないかしら。

そんな風に、お2人のこころのありかた、自分たちに見える風景に関して、少しだけベクトル(今風に言うとマインドセット?)を変える事ができれば。

もち巾着さんと和くんさん。
あなたたちがそれぞれが今探し求めている、仕事のやりがいやモチベーションというのは、自然と見つかってくるでしょう。

あるいは、今の職種/環境ではどうしても見つからないから、やりがいやモチベーションを確保できるよう自分から変化を求めるべきという、積極的な未来の整えにつながってくるような気がするのよね。

仕事というのは、おのれそのものをなにがしかひとつのかたちにし、周囲に手渡していく営みだとあたしは思います。
だからこそ、自分が豊かでなければはじまらないという、前提を忘れないこと。
これがとっても大切なんだと、個人的には日々感じるの。

もち巾着さんにも和くんさんにも、そのことをぜひ実感し、実践していただきたい。

お二人が自分らしく、心の底から満足して働く。そんな日々が来ることを。
同じく労働人生に身をやつす仲間のひとりとして、画面の向こうから祈り続けたいと、あたしはそう思っています。

ま・と・め♡

というわけで、今回は思いっきり「仕事」というテーマに取り組んでみました。
いやぁ、働き方ひとつ取ったって、どうしても思うようにはいかない世の中よね。

でもさ、高杉晋作じゃないけれど。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」していくしか、私たちにはやりようってないわけだし、そこで大事なのは「心なりけり」というところは、今も昔も変わっちゃいないのよね。

あたしも働き続けていくために、自分のこころの有り様は、常につぶさに見つめ直していこうと思います。

ではでは皆さん、また次回。
Sitakkeね〜!

***

読者の皆さんからのお悩み募集中!

★お悩み大募集中★
日常のモヤモヤからガチ相談まで…随時、応募フォームで受け付けています!みなさんからの投稿、お待ちしています!

***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
***

満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X