津波警報のときにも校内には生徒が…

「これです。校内版のハザードマップです」

倒れて、人と接触するとけがにつながるロッカーや、火災が起きやすい化学教室など、避難の妨げになりやすい場所を記しています。

「今まで避難経路を小さい紙に書いたものが教室に貼ってあるだけだったので。小さなことを知っておくことで命が守られるんだよということを知ってほしくて作りました」

7月のカムチャツカ半島沖の巨大地震では、道内の太平洋沿岸に「津波警報」が出されたときに、校内には部活動で多くの生徒がいましたが、素早く最上階に避難。
訓練の成果が表れました。

「歩いている人がいたので声をかけたり、ずっと手を振ってましたね。校舎の入り口が分からなくて迷っている方もいたので、案内したりとか」

自分の知識を次に引き継ぐ

卒業を控える小野さんは、防災の取り組みを後輩たちに引き継いでもらおうと、生徒による防災チームを立ち上げました。

静内高校2年生は「この地域って地震も多いし津波の可能性もあるので。1人でも多く生き残れるために、みんなに防災の知識をつけてもらいたい」と話します。

3年の小野さんは「自分のいる地域や、大人と子どもとかターゲット別により合った防災活動を広げていきたい」と決意を新たにします。

学校や地域の防災力アップのため、小野さんの活動は続きます。

【特集】“じぶんごと”防災

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月3日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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