2025.09.25
深める能登地震・豪雨の被災地への支援については、小学5・6年生の子どもたちを対象に、大阪府が大阪・関西万博に招待するなどの取り組みがおこなわれていました。
地元の人から、その情報をききつけた西井さんは、あえて今回の北海道旅行の対象を「小学3・4年生」として企画したのです。
楽しそうにすいか割りをして、笑顔で楽しむ碓井さん親子。
「避難所には、1か月半ぐらいいました。家はいまも半壊。全壊していないだけ順番はまわってこない」
仮設住宅などの建設は進む一方、子どもたちが安全に遊ぶ場所の再整備は後手にまわっているのが現状だといいます。
「モノ」よりも「心の支援」を。
穴水町での経験をいかし、子どもたちに思いっきり夏休みを楽しんでもらおうと家族を招待しました。
赤平仏教会の西井芳准さんは「道路や水道だとかのインフラをなおす人たちも大事ですけど、私たちにできることっていうのは、やっぱり人です。人を元気にすること子どもたちを元気にすることで、地域全体を元気にすることができるのでは」と話します。
旅行には北海道東神楽町に住む海月千代美さんも加わりました。
海月さんは東日本大震災で両親を亡くし、自らも被災。
その後、東神楽町に移住しました。
看護師として働いていましたが、東日本大震災の被災地で
被災者やその支援者に対して「マッサージ」をする人の姿を見て、
自身もマッサージを習得したといいます。
その縁で、西井さんたちと知り合い、去年のボランティアにも同行していたのです。
今回は「支援者」として参加し、被災した後に習得したマッサージを行いました。
海月さんは「自分たちのできることで周りに伝えていきながら支援活動を細々でも継続していくことで、風化を防げると思う」と話します。
西井さんは「いつ助けてもらう側になるか分からない中で、助け合うということが本当に大事な世の中になったのでは」と想いを巡らせます。
どんな場面で何を助けるのか。
旅行に参加した家族の笑顔が、支援のあり方を考えるきっかけになりそうです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年9月2日)の情報に基づきます。
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