2025.09.25

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北海道で特別な家族旅行を 胆振東部から能登へ…つながる「心の支援」で子どもに笑顔

北海道胆振東部地震から7年。
被災地の子どもたちを笑顔にしたい。北海道のお坊さんの取り組みから「支援」のあり方を考えます。

【特集】“じぶんごと”防災

夏の北海道を満喫するのは…

8月の北海道赤平市のキャンプ場。
夏休みを楽しむ家族連れの姿がありました。

笑顔で北海道のグルメをほおばる子どもたち。

「ロケット開発」を行う植松電機では、自分だけのロケットづくりを体験。
目にも止まらぬ速さで空を舞うロケットに大興奮です。

夏の北海道を満喫する4泊5日の旅。
参加した9組の家族はみな、能登半島地震で被災した人たちです。

北海道赤平市の僧侶、西井芳准さん(55)ら赤平仏教会が宗派を超えて企画し、石川県穴水町の小3・4年生とその家族を対象に招待しました。

きっかけは、西井さんが能登で経験したボランティア活動でした。

胆振東部から能登へ…取り組んだ「心の支援」

2024年の地震で、26人が犠牲となった石川県穴水町。

発災から1か月後、西井さんは、胆振東部地震で被災したむかわ町の僧侶ら有志のメンバーで穴水町へ。マッサージをしたり、子どもたちと遊んだり。

取り組んだのは「心の支援」でした。

今回招待された碓井冴弥さん(小3)も西井さんたちの支援を受けたひとりです。

能登半島地震の際支援を受けた碓井冴弥さん(2024年)

碓井さんの母は冴弥さんの様子について「今回の案内がきて、北海道に行きたくて行きたくて」と話します。

「高学年のお兄ちゃんは、万博に行ったり、名古屋に行ったり。この子は、その機会がなかったから」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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