2025.09.29
ゆるむ〝鳴き砂〟ってご存知でしょうか?
海岸の砂の上を歩くと「キュッキュッ」という音がする、ちょっと不思議な砂のことです。
〝鳴き砂〟の正体は、砂に含まれる石英(せきえい)と呼ばれる物質が、踏まれてこすれ合うことによって出る音なのですが、その石英は、少しでも汚れてしまうと、砂はたちまち鳴かなくなります。
そのため、日本じゅうにあった〝鳴き砂〟海岸はいま、どんどんその数を減らしているのです。
室蘭市の東側、約1.5キロにわたる「イタンキ浜」は、かつてアイヌ語で「ハワノタ」=声のある砂浜、と呼ばれていたことから、昭和61(1986年)に調査を行ったところ、〝鳴き砂〟があることが確認されました。
砂浜の背後には、断崖や台地が連なり、変化に富む景観が広がるイタンキ浜は、「日本の渚100選」にも指定される、ロマンあふれる室蘭の名所です。
〝鳴き砂〟を将来まで残していこうと、「室蘭イタンキ浜鳴り砂を守る会」によって、海岸の清掃や啓発活動が行われています。
2025年9月28日 「北海道ドローン紀行」にて放送
撮影:Colorful Studio さん
音楽:HBCジュニアオーケストラ
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