2025.09.20

みがく

芸妓が住み込みで共同生活をする文化…今もある?札幌の芸妓の場合【さっぽろ芸妓日記vol.29】

ちなみに私が入門したときは、同期三人で同じアパートに住んでいました。部屋は別々ですがたまたま同じ階だったので、着付けのためにお互いの部屋を行き来したり、お座敷やお稽古に一緒に向かったり…。

ひとり暮らしではありますが、なんだか寮生活をしているようで、楽しかったです。今となってはとてもいい思い出です!

その昔は札幌にも置屋が何軒もあり、“住み込み”が当たり前だったようですよ

初めのうちは、何もかも分からない状態。お着物に関してはお姐さんに教えていただくことが多かったので、よくうちに来ていただいてました。ご近所とはいえ、時間を割いてわざわざお越しいただいていたなんて、とても有難いことですよね。

育成期間を終えてからは自由にしていいとのことでしたので、思い出のアパートからは引越しました。ですが、やはりお座敷やお稽古に通いやすいようなエリアで暮らしています。
白塗りのときは、自宅でお支度してから歩いて料亭さんに向かうこともあるので、道行く人には私の顔を見てびっくりされますね。笑

さて、次回はそんな私たちの普段の「移動方法」についても詳しくお話したいと思います。引き続き、宜しくお願いいたします!

***

連載さっぽろ芸妓日記

文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部IKU

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

※掲載の内容は記事執筆時(2025年9月)の情報に基づきます

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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