2025.09.20

暮らす

「市街地でクマに発砲」は本当にできる?緊急銃猟スタートも決断のスピードは…

ヒグマの出没が相次ぐ中、9月1日から、これまで禁止されていた「市街地での発砲」ができるようになりました。
新たな制度「緊急銃猟」を深掘りします。

連載「じぶんごとニュース

命に関わる事故も

8月の江差町では夜の畑にヒグマが現れ、スイカをむさぼりました。
畑の所有者からは落胆の声が…。

「残っていたスイカ19個、何もない。全部終了。早く本当に捕獲してほしい…」

北海道内で連日確認されているヒグマの出没。
7月には、北海道南部の福島町で新聞配達員の男性がヒグマに襲われ、命を落とす事故も起きてしまいました。

ヒグマの行動範囲がヒトの生活圏にも及ぶ中、9月1日から始まったのが、市町村の判断で、ハンターが発砲できる「緊急銃猟」です。

「緊急銃猟」とは?

訓練

8月、札幌市で「緊急銃猟」の訓練が行われました。

緊急銃猟とは、クマやイノシシなどが人の生活圏に出没したときに、「危害を防止する措置が緊急に必要」なことなどの条件を満たせば、市町村の判断で発砲できる制度です。

これまでは、市街地での猟銃の使用は禁止されていて、緊急時に限り、警察官の命令などで認められていました。
しかし相次ぐヒグマの出没に迅速に対応する必要から、法律が改正されました。

ただ、肝心の“スピード”をめぐって、早速、課題が。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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