2025.09.19
深める特別授業を前に、『宝島』に出てきた史実を確認した生徒たち。
いよいよ特別授業が始まります。
妻夫木聡さん、大友啓史監督に、生徒たちの質問が飛びました。
「撮影をしている中で、心に深く刻んでいたこと、刻まれたことは?」
妻夫木さんはこんなエピソードを生徒に教えてくれました。
「友だちと海沿いのカフェに行ってお茶をしていた。くつろぐために連れていってくれたと思ったら、戦闘機がバーっと飛んで、『妻夫木、これが沖縄よ』と言われた。その瞬間にすごくハッとして」
そして、こう力を込めます。
「沖縄に住んでいる人にとってはまだ戦争のにおいは感じているし、どこかまだ終わってないんじゃないかと思う。そういう事実があることも知らなければならない。沖縄の過去の歴史は確実に知らなければならない」
『宝島』で描かれた沖縄の時代。
歴史の授業や平和学習ではあまり触れられなかった時代を、生徒たちは肌で感じたようです。
大友監督は「戦争というのは戦っている間だけではなくて、戦った後にも人々の暮らしにどのくらいのしかかってくるのか伝えたい」と話します。
映画を用いての平和学習、その意義を大森教頭はこう語ります。
「平和学習はイメージできないとだめなんじゃないか。人が亡くなったりすることはイメージしづらい。そういう場面を映画で示してもらうだけでも、平和学習は映像によって進むのではないか」
北海高校は、2025年から修学旅行の行先を沖縄だけにし、10月27日に出発します。
9月19日(金)より全国公開
東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年8月15日)の情報に基づきます。
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