2025.09.19

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「妻夫木、これが沖縄よ」心に刻まれた“戦争のにおい”とは…高校生へ特別授業

背景を知ることで実際にイメージできる

妻夫木さんらの登場を前に、約200人の生徒を前にして、大森教頭のレクチャーが始まりました。

「車にひかれた人を米軍の憲兵隊が、自分たちで勝手に取り調べしようとしたことに対して、沖縄の人たちが『お前たちに調べさせないぞ』と車を取り囲んだ。それがエスカレートしたのがコザ騒動」

「沖縄戦では沖縄県民の4分の1、約20万人が亡くなっている。実数がわからない。行方不明のまま終わっちゃっている人もいる」

「宮森小学校にジェット機が墜落。これは実際にあった。17人、そのうち児童11人が亡くなっています。最終的には。不可抗力だからしかたないねってことで、大した補償がないまま実は終わってしまう」

©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

「宝島」の中には実際の史実がいくつも描かれています。

こういった背景を知ってもう一度映画を見ると、沖縄の人たちがどれだけ大変な思いをしたのか、実際にイメージをもって見られるのではないか。
大森教頭はそんな思いでレクチャーを続けます。

「日本の国土の1パーセントに70パーセントの米軍基地がある」

「なかなかここは難しいです。どっちが正しいかは言えない。基地がある・ないっていうのは。ただ、沖縄の人からするとなんで沖縄に基地があるのか…そういうことを考えてほしい」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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