2025.09.19
深める沖縄戦を通じて、戦争と平和を学ぶ高校が札幌にあります。
戦後80年が経ち、戦争体験者がどんどん少なくなる中、ある映画を通して、戦争をより深く知る取り組みが行われました。
連載「じぶんごとニュース」
7月、札幌市の北海高校で行われた特別授業。
講師は俳優の妻夫木聡さんと、大友啓史監督です。
映画『宝島』。
今まで描かれてこなかった、沖縄がアメリカだった時代。
米軍基地から物資を盗み、人々に分け与えていた“戦果アギヤー”をめぐって物語は進んでいきます。
沖縄で今も続くアメリカ兵による性暴力事件や基地問題。
小学校へのジェット機墜落事故、コザ騒動など、実際にあった出来事も『宝島』は描きます。
太平洋戦争末期の1945年3月、アメリカ軍が沖縄に上陸。
沖縄では3か月以上にわたり激しい地上戦が行われました。
沖縄戦では民間人を含む約20万人がなくなったといわれています。
北海高校は30年以上、修学旅行で沖縄を訪れています。
沖縄戦の体験者の話を聞き、集団自決のあったガマに入り、明かりを消し当時の暗闇を体験。
米軍基地を見たり、沖縄平和祈念資料館を訪れたりするなど、沖縄戦を学んでいます。
大森和之教頭は、北海高校に赴任して以来、日本史の教師として平和学習に関わってきました。
「沖縄戦の中で、北海道の方々が多く亡くなっている。北海道と沖縄はすごく離れているけど、実はつながっている。そんな意味を持って平和学習を30年続けている」
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