長沼町にアートヴィレッジを建てた理由のひとつは、フルート製作者の山田和幸さんの存在です。
左手だけで演奏できるフルートを作ったのは山田さんでした。
山田さんは「速くいろんな音が出るのも技術の1つだが、だんだん音がとっても音楽的な形で良くなっている」と話します。
この日、新たな発見がありました。
右手がフルートの穴をふさぎ、音が出にくくなっていたのです。
「正直ラッキーだったと思っています。この体になったことの方が。一般的には、障害を持つことはハンディキャップと言われるかもしれないが、アドバンテージをもらったと思っている」
「健常」と「障害」。
自身の中にある2つの違う感覚を受け入れ、排除せずに対話する畠中さん。
「今は、右半身の方が愛おしいですよ。できないから。右半身を頑張ろうねって言っている左も尊いし、一生懸命できることを頑張っている右も尊いじゃないですか」
アートヴィレッジでは野菜の販売とアート活動を一体としたイベントを予定していて、音楽と農業の対話が生まれそうです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年8月2日)の情報に基づきます。
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