2025.09.16
深める地域のみんなが集まる「つながりの象徴」ともいえる学校を未来につなぎたい。
マチの有志が立ち上がり新たな取り組みが始まりました。
後志地方の喜茂別町。今シーズン一番の暑さとなったこの日。学校にたくさんの人が集まりました。
教室ではマチの人気店のこだわりアイスコーヒーに、できたてのガレット。
レコードで音楽を流すコーナーも。
2025年3月に閉校した鈴川小学校で行われたイベントです。
入口で地元の新鮮野菜を販売していたのはこの学校に通っていた子どもたち。
新しい小学校に移った子、そして、中学校に進学した子。
ひさしぶりに一緒に行うイベントです。
116年の歴史に幕を閉じた鈴川小学校。
伝統の鈴川太鼓は、子どもたちだけでその技と音色を伝え続けてきました。
恒例のスキー大会には卒業生なども参加。
保護者や先生たちでジャンプ台を作るなど、鈴川小学校の行事は「地域全体のイベント」でした。
「再びみんなが集まれる場所を作りたい」
そんな思いでイベントを開いたのが町に暮らす上村さんです。
「こういう建物は放置しておくと老朽化も進んでいく。定期的に管理や利用する何かがあると個人的にはいいのではないかと」
卒業生の保護者など町内会の有志で4月から話し合いを進めて実現したこのイベント。町内でボランティアを募って校庭の草刈りや校舎の掃除などを行い、マチ全体で準備を進めてきました。
イベントで学校に再び響き渡った鈴川太鼓。
小学5年のにちかさんが演奏するこのパートは、今は中学生になったななさんたちから引き継ぎました。
「閉校したら終わっちゃうのかなって思っていたので、閉校してからもみんなでたたけるのはすごいうれしい」
「きょうみたいにたまにイベントをやっていろんな人が集まって話や太鼓とかできたらいい」
マチのみんなが集まる場所、そして伝統を伝え続ける場所。
呼び名が「旧」鈴川小学校に変わっても、その役割はいつまでも変わりません。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年8月7日)の情報に基づきます。
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