2025.09.07

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強盗傷害で少年院へ…元犯罪少年が寄り添う「寂しい子どもたちを減らす」駄菓子バー

“寂しい子どもたちを減らしたい”独自のシステムも

松田裕輝さんは5人兄弟の二男。
両親の離婚で、母子家庭で育ち、いつもお腹を空かせていたといいます。

「小さいころ、お金が無かったのでおやつを食べることができなかったんです。梅干しとか海苔とか、味噌とか紅ショウガとか…冷蔵庫にあるものをひたすら漁って食べていました」

だからこそ、松田さんの駄菓子店には、独自のシステムがあります。

拾った“松ぼっくり”を5つ持ってくると“1ぼっくり紙幣”と交換。
そして、“1ぼっくり”で、駄菓子1つと交換できるのです。

“お金がなくても、子どもたちは楽しめる―”。

そんな松田さんの思いが込められています。

「目標は寂しい子どもたちを減らしていこう、いいコミュニケーションを取れるお兄さんたちでいられたらいいな…と思っています」

本業は父の姿を追って

駄菓子店兼Barを営む松田さんの本業は、内装業です。
仕事を始めるきっかけは、2024年に亡くなった父の姿でした。

「父親が内装をやっていて、14・15歳のときに手伝いをしていたんですよ。カッコいいと思って、建築系の高校に入学したんですけれど…」

松田さんのもとで働く人の中には、高校を中退した若者もいます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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