2025.09.06
暮らす大規模災害が起きたとき、避難生活を生き抜くために欠かせないのが「水」です。断水で水道が使えないときに重要な役割を担う「協力井戸」をご存知でしょうか。
井戸は水道とは違い、地下深くを流れる水脈に管を通して地下水を汲み上げる構造です。
水道が当たり前の時代、手押しポンプの井戸はあまり見かけなくなりましたが、災害で断水したときに、水道に代わる水源として注目されています。
災害時の水環境を研究する大阪公立大学の遠藤崇浩教授が提言する井戸の利点は、「早い、安い、広い」!
涼しげな水が、命を救う水に。
奥深い「井戸」の世界を深掘りします。
札幌市白石区の豆腐店。
社長の伊丹一貴さんが、豆腐づくりで原料の大豆とともにこだわっていることがあります。
「地下水が軟らかい水なので、豆腐としてもおいしく仕上がる」
そう、「水」です。
支笏湖を水源とする、深さ100メートルの水脈に井戸を引き、ポンプで汲み上げた地下水を使っています。
「ここから水が出るということで井戸を掘って豆腐屋を始めた。お米を炊いたり、コーヒーを飲んだりするのに水を汲んでいく方はいますね」
豆腐作りに欠かせない井戸には、もうひとつ大切な役割があります。
札幌市の災害応急用「協力井戸」です。
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