北海道由仁町と栗山町で新たな特産品になる焼酎が完成しました。
「すごくおいしい」と評判の焼酎の原料は、「ゆっくり」寝かせたあの野菜です。
由仁町の観光スポット「ゆにガーデン」。
おみやげコーナーで先週から販売が始まった新商品が…ソーダ割りがおすすめの焼酎「ミナミソラチュ」です!
参加者からは「こんなおいしい焼酎になるなんて」「ちょっと甘さもあってすごくおいしい」と評判も上々です。
原料は、地元産のサツマイモ「由栗いも(ゆっくりいも)」。
由仁町と隣りの栗山町の若手農業者グループが8年前から生産しています。
収穫したあとすぐには出荷せず、その名の通り数日間ゆっくり寝かせるのが特徴。
甘みとしっとり感が増して、焼きいも好きに人気のブランドいもに成長しました。
そらち南さつまいもクラブの川端祐平さんは「北海道のサツマイモは寝かせる分と夜の気温が低い分、ちょっとしっとりめでおいしく感じてもらえる」と話します。
サツマイモは、九州や関東で栽培が盛んですが、温暖化の影響と全国的なサツマイモブームで、ここ数年は道内でも生産が急増。
作付け面積は、5年前の4倍以上に広がっています。
ただ、サツマイモは秋の味覚。
年間を通して販売できる加工商品の開発が課題となっていました。
サツマイモを楽しめない時期に、1年間由栗いもを楽しめる環境を作りたい…
そこで目を付けたのが、「由栗いも」の甘みと香りを楽しめる焼酎!
生産者らは札幌市の酒造会社と研究を重ねてきました。
試飲した人からは「飲んだ瞬間にサツマイモの香りがすごくして、おいしい。お土産などに持っていける」「焼酎は実は苦手なんですけど、苦手な人でもすっきり飲みやすい」という声が。
川端さんは「ロックでもおすすめですし、ソーダ割りでもおすすめなので、北海道にもサツマイモがあることをアピールしていければと思います」と話していました。
まずは由仁町内から販売を広げていく「ミナミソラチュ」。
空知で育った、いもの風味を「ゆっくり」と味わってみてはいかがでしょうか。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年7月15日)の情報に基づきます。
■ ヒグマだけじゃない!森の「危険な生きもの」と対策を、毎日森を歩く公園スタッフが解説
パートナーメディア