2025.09.05
出かける台本を受け取ったら、まずは“本読み”といって、全員座った状態でセリフを言っていくのですが、とにかくテンポが速い!セリフにノリ突っ込みも多く、コメディー要素が満載です!
私はリズムに乗り遅れて、流れを止めてしまうこともありました。
これに“動き”をつけていくわけですから、もう大変!
気の抜けたキャラクターだとしても、頭の中ではずっと気を張っていなければなりません。
講師の納谷真大(なや・まさとも)さんからは、「演劇は体育会系」と言われていました。頭をフル回転させながら動かなくてはならず、それを実感しました。
私は納谷さんから「演技のほうは、大丈夫。ただ、身体の動きは、無駄が多いです。五十嵐さんの方が見やすい“画”を作れています」という指摘を何度も受けました。
舞台上では細かい手の動きなどが観客の視線をそらすため、邪魔になります。誰かがセリフを言っているときはなるべく動かないのが基本。舞台上では巨人になったつもりで動くよう教わりました。
「あと1カ月で自分が舞台に立てる状態になっているのか…?」
舞台経験ゼロの私は、成功イメージが湧かず、どうしようもなく心だけが焦ります。
納谷さんはそんな私の心の内も見えるようで、「堰八さん、だんだん慣れてくると思うので、今の段階では焦らなくて大丈夫ですよ」と、声をかけてくれました。五十嵐さんも「まだまだ時間はありますよ!」と励ましてくれました。
ワークショップはほとんど夜で、参加者はそれぞれ学校や仕事が終わってから参加している様子。日々の生活や仕事をこなしながら稽古をするというのは、苦労が大きい分、舞台に立てた瞬間の喜びが大きいのだと思います。
私もそれを味わいたい!そのために精一杯、やるしかありません!
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