日本で一番面積が大きい都道府県・北海道。なんと東西は約500km、南北は約400kmの直線距離があり、都市間の移動に3時間以上かかることも少なくありません。数字で見るとその広さに驚きますね。
そこで今回は、都府県と比べて北海道はどれくらい広いのか、はたまた世界のなかで比べるとどうなるのか、検証してみました。
「北海道はでっかいどう」なんて言葉があるように、広大な面積を誇る北海道。その面積は、約83,424km2にも及びます。国内で一番面積が小さい四国地方の香川県(約1,877km2)の約44個分の大きさです。
ではほかの都府県で比べるとどれくらいなのでしょうか。ここでは、いくつかの都府県を組み合わせて北海道の面積と比較してみます。
たとえば、関東地方1都6県では北海道の半分の面積にも満たず、中部地方のほとんどの県と組み合わせることでやっと同面積になります。ここまで組み合わせる県の数が多いと、北海道がひとつの自治体として成り立っていることが不思議に思えるほどです。
九州地方と比べるとどうでしょう。沖縄県を含めた8県では足りず、四国地方の4県に中国地方の3県を合わせてようやく同じくらいの面積となります。九州地方の面積が約42,231km2なので、およそ約2倍弱が北海道の面積にあたります。九州がまるまる2つ分入ってしまうなんて、とてつもない広さですね。
続いて、世界レベルで北海道の面積を比べてみましょう。実は北海道とほぼ同じ面積の国があります。それが、ヨーロッパにあるオーストリア共和国。オーストリアの面積が約84,000km2に対し、北海道が約83,424km2なので非常に近いです。
北海道をオーストリア共和国に重ねると、知床岬と首都ウィーンが、同じ位置にきそう。南北の距離は北海道の方が長いため、稚内から函館まで移動すると、オーストリア共和国を縦断するよりも、長い距離を移動していることになりますね。
道外から訪れると「同じ北海道内だし……」という感覚で、道内のさまざまな都市を行き来する計画を立てる方もいますが、その感覚ちょっと危険かも!?
観光や出張、道内旅行の際に拠点を札幌に置くことがメジャーですが、北海道を訪れたら、観光地として人気のある函館や旭川にも行ってみたいと思う方も多いでしょう。
地図上では1日で“札幌と旭川”、“札幌と函館”など2つの観光地を楽しめるように見えますが……この2都市の距離をご存じですか?
札幌から旭川までの距離は約130km(高速道路利用の場合は140km)です。電車だと『特急カムイ』または『特急ライラック』を利用して約1時間30分。車の場合は、一般道では約3時間10分、高速道路では約1時間50分かかります。しかも高速料金は3,380円!日帰りでの行き来は可能ですが、ちょっとした小旅行の感覚ですね。
また、札幌から函館までの距離は約250km(高速道路利用の場合は約310km)。『特急北斗』を利用した電車移動では、約3時間50分。車の場合は、一般道では約5時間10分、高速道路では約4時間20分かかり、高速料金はなんと6,120円です。気軽に移動できる距離感ではありませんね。
東京など面積の狭い地域に住んでいる方は、同じ道内なのに他県へ移動するレベルの距離があることに驚くでしょう!北海道における、各都市の距離感覚をつかんでおくと無謀な旅程を組むこともなくなりそうです。
国内や世界で比べると、北海道の広さのイメージが湧きやすいですね。広大な北海道での旅程を組むときは、都市間の距離をしっかりと認識して計画してくださいね
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※こちら記事は北海道Likersの過去掲載記事をもとに作成しています。
【参考】国土地理院、一般財団法人北海道開発協会
【画像】Arakusa、FUTO、gontabunta / PIXTA(ピクスタ)