2025.08.30

育む

小学校に入ったら連れて行くと決めていた景色…故郷の光と音にこうちゃんが“もつけ”になった日【いっくじ日記#18】

あんなに大きな音がこわかったのに

祭りが最高潮に盛り上がる中、こうちゃんは沿道の席の一番前に、同い年くらいの男の子を見つけました。

「ママ、あそこまで行ってきていい!?」と言うので「いいよ」と言いながら、こっそり後ろをついていってみると…

「ねぇ、何年生?俺、1年生。友だちになろう?」

そう話しかけるとぴったりくっついて座りました。

その後の2人の会話は囃子の音や歓声でもう聞こえませんでしたが、地面に落ちた鈴をどっちが早く拾うか競ったりして、とても楽しそう。

こんなに短時間で友だちになれちゃうのか…。

「こうちゃん、楽しい?」と耳元で聞くと、「うん!めっちゃ楽しい!!」と。

そうか、それはママもめっちゃ嬉しい。

気がつくと、こうちゃんは一度も「音が怖い!」と言うことなく、ねぶたのパレードを見終わっていました。

「ねぇ、音は全然怖くなかったの?ねぶたの顔も怖くなかった?」

「うん、ぜ~んぜん、へっちゃら!ママは?怖かった?近くで見るとちょっとさ、怖いとき、あるよね。さ、ママ、帰って花火やろう!」

もう少し、余韻に浸らせてよ…。

真っ暗な帰り道。
当然、「疲れた~。抱っこ!抱っこ!」なんて、ぐずったりしません。

そうだよね、もう小学生だもんね。

大きなかけ声をかける姿も。

初対面の子に話しかけてあっという間に仲良くなっちゃう姿も。

大きな音と光をワクワクした目で見つめる姿も。
(そしてねぶたの顔がちょっとこわいと言っちゃう姿も)

こうちゃんなりに祭りを目いっぱい楽しむ姿を見て、連れてきてよかったな、としみじみ。

帰ってからの花火もしっかり楽しみました!

また少し大きくなったこうちゃんとの思い出ができた、ちょっと特別な帰省の夜でした。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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