2025.08.26

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友だちの恋心に気づかず茶化してしまった…もめてしまったあとにできることとは【お悩み#92】

何もなかったことにはできないからこそ

人はすぐ、自分の失敗や罪を嘆き、悲しみ、許されたいと願いながら涙を流します。

でもね、そうやっておのれの欠落感を吐き出したところで、何もなかったことになる世界ではない。

足りないのなら埋めようと、みずからを振り返って人格形成に努める必要があるし、散らかしてしまった諸々というのは結局、自分で片付けなければどこだって綺麗にはならないんです。

学校というのは実はその点、比較的優しいところです。

社会では、不誠実な行為をはたらいてしまった人間は、場合によってはその環境から遠慮なく放逐されます。

でも、学校は違う。

誰かに不義理を行なってしまったとしても、変わらずあなたを受け入れ続け、その登校を待っています(それが呪いに変わっちゃうパターンも、時にはあるんだけれどね)。

あなたが自分のやったことに自分でケリをつける、そんなチャンスを、学校は作り続けてくれているのです。

なので、にねんせいさん。
あたしあなたには、これからも学校に通い、その中で「自分ができること」を考え続け、試し続けることをオススメします。

それが、あなたが今お友だちのためにできること、かつすべきことなんじゃないかしら。

自分のやってしまったことは、無くなったりはしないけれど。

大切な人と一緒にいるために、自分がそこから変わっていくことは、きっとできるはず。

にねんせいさん、あなたはきっとこれから、今回の出来事をもとに、ひとまわり大きく成長できることでしょう。

あたしはそう信じてる。

またひとつ歳を重ねた夏。大切にしてくれる人をあたしも大切にしたい

にねんせいさんが、いつか"さんねんせい"になり。
親友や、親友の大切な人たちと一緒に、みんなで笑って素敵な卒業式をいつか迎えられるようにと、北海道は西創成の地から祈り続けようと思います。

ま・と・め♡

というわけで、今回は思春期まっさかりの読者さんから、素直でピュアなお手紙をいただき、友情というテーマについて、できることあれこれを一緒に考えてみました。

にしても、もう自分の10代が15年前になってしまっているとは…。
時の流れは恐ろしい。
ただ、ここで書いたことは、何十代にもきっと当てはまることなんじゃないかなぁ。

ひとつ歳をとったタイミング。

自分も、大切な人たちと一緒にいるために。
バウンダリーを大切にすること、自分で自分の好意に責任を取ることを、意識し続けようと思います。

ではでは皆さん、また次回。
Sitakkeね〜!

***

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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