戦争で家族を失った子どもも少なくなかった時代。
未来をつくる子どもたちに、元気と明るさを取り戻したい。
「子供盆おどり唄」には、坪松さんの平和への強い思いが込められていました。
1997年、HBCの取材を受けてくれた妻のシゲさんは「お父さん、元気でいたら、感無量かもしれませんね」と目を細めていました。
「こんな何十年も経っても、皆さんが歌ってくれるんだもの。お盆になると、『あー、またお父さんの季節がきたね』って言いながら聞いています。懐かしいなって」
こうして誕生した「子供盆おどり唄」は、道や教育委員会が開催した講習会を通じて、道内各地に広がっていきました。
そのころの様子を、太平洋戦争を経験した浦田久さん(96)は、次のように振り返ります。
「みんな怖い顔をしていた。職がどうなるのか?食べものがどうなるのか?兵隊に取られた家もあるし、人心も荒んでいた。それが一度に枠がはじけた感じでどうやって喜んでいいかわからない様子」
先が見えない不安な時代。
子供盆おどり唄は、傷ついた子どもたちの心と未来を明るく照らしました。
「始まったとき、終わったとき、途中でもいいから、平和な世界で、お父さん、お母さんがいて、おじいちゃん、おばあちゃんがいて、ご先祖様が中添して教えてくれたんだから、大人の人から教えてほしい」
子どもたちが無邪気に盆踊りを楽しめるのは、平和の証。
この何気ない日常を、私たちは守り続けていかなければなりません。
「子供盆おどり唄は、戦後の子供たちを元気づけるために作られた」
HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、ゲストコメンテーターのハンバーガーボーイズ・田村次郎さんからこんな提案も。
「8月に広島の平和を祈るように、北海道では盆踊りの曲を聞いて平和への思いやありがたさ、尊さを伝えていく習慣ができたらいい」
阿部夕子さんは、「まず親である私たちが知って、それを子どもに伝えていくという、継承していく必要が感じられた」と話していました。
ちなみに、「チャンコチャンコ」ではなく、「シャンコシャンコ」なんだ、と感じた方もいるかもしれませんが、実はどちらも正解とも言えます。
坪松さんの作詞は「シャンコシャンコ」だったんですが、1995年に「チャンコチャンコ」と変更されたそうです。
でも、やはり正しい歌詞は「シャンコシャンコ」なので、「チャンコチャンコ」は廃盤となり、今は正しい「シャンコシャンコ」に戻ったということです。
ぜひ子どもたちに平和の大切さを伝えていきましょう。
文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年8月8日)の情報に基づきます。
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