2025.08.28

暮らす

ウニ、カニ、ホタテ…北海道が誇る「海の幸」に危機 海の中で起こっている、大きな変化【気象予報士が解説】

秋の味覚「サケ」にも影響が…?

北海道の秋の風物詩の一つに「サケの遡上」を思い浮かべる方もいると思いますが、サケにも温暖化の影響が現れ始めているようです。

サケもコンブと同様に、冷たい海で成長する魚です。冬に川で生まれたあと、稚魚まで成長し、春にかけて川を下り、海へと移動していきます。

海に出たサケの稚魚は1~2か月間、沿岸付近で成長し、その後、オホーツク海、ベーリング海と北の冷たい海へと旅立ちます。しかし、北海道立総合研究機構によると、温暖化の影響で沿岸付近の海水温が高くなりすぎると、稚魚が成長できる期間が短くなり、早いタイミングで冷たい海へと移動を余儀なくされることで、生き残るサケが減ってしまう可能性があるとのことです。また、秋も海水温が高くなることで、サケが川に戻ってくるタイミングもこれまでより遅い時期に変わるかもしれません。

温暖化が最悪のペースで進んでしまうと、天然のサケが貴重なものになってしまう…そんな未来もあり得る話なのです。

これらはほんの一例に過ぎません。普段、41度で入っているお風呂が44度になると、入っていられないくらい熱く感じるように、海水温の上昇は海の生き物たちにとって私たちが想像できないような変化をもたらす可能性があるのです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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