2025.08.16

暮らす

クマ事故の理由を体感…人のすぐ近くにいる「クマ」に気づけますか? 札幌で10年以上続く対策

クマの通り道を遮る「草刈り」

こうしたリスクを減らすために、石山地区では、河川敷の草刈りを行っています。

集まったのは、地域住民や学生、札幌市の職員などおよそ60人。初参加の人や、ほかの地域の人も快く受け入れるため、毎年多くの人でにぎわいます。

札幌市が鎌やハサミ、軍手など道具を用意しているので、初めてでも気軽に参加できます。もちろん、草刈り機を持っているベテランチームも大活躍です。

草刈り開始前。通路側から見てみると、草が生い茂って川も見えませんし、奥にいる人も隠れてしまうほどです。

橋の上から見てみました。川まで、かなりの距離がありますが…この光景を見ると、どれだけかかるんだろうかと毎年不安になります。

しかし、草刈り開始からわずか30分後。

クマが顔を出しています!!
通路側から撮った写真ですが、体のほとんどが見えていて、すぐに気づくことができます。
「クマが身を隠せる通り道」を遮りました。

最初の写真をもう一度。見比べても、やはり草を刈る前ではクマを見つけられません。

途中で休憩を取りつつ、1時間ほど立てばこの通り。

遠くにいる人も足元まで見えます。すっかり見晴らしがよくなりました。

この10年で、道内各地でこれまで出没がなかった地域でも出没情報が相次ぐようになりました。
一方で、2013年にクマの出没があったこの場所では、草刈りを始めた2014年以降、ここを通ったクマは確認されていません。

見晴らしのよくなった河川敷で記念撮影

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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