千尋さん:「中学校のとき、割と保健室に行くタイプで、毎日保健室に通うような子どもだった。そこで保健室の先生が優しくしてくれて、そういう人に自分もなりたいなと思って」
その後、養護教諭・保健師・看護師の3つの資格が取れる岩手の大学に進学。
卒業後赴任した学校で出会ったのは、東日本大震災の記憶を抱えながら、懸命に過ごす子どもたちでした。
千尋さん:「両親がいるのが当たり前ではないので、家で何があったのか聞くときも、『お母さんは?お父さんは?』とはあまり言わないようにして『おうちの人は?』とか、その子の家庭環境を深く理解して、聞かれたくないようなことを言わないようにしたりかなり心がけていましたね」
養護教諭になって9年。
千尋さんの心に、今でも深く残るできごとがあります。
千尋さん:「3.11のときに子どもたちがすごい不安定になるんですけど、黙とうを必ず被災時間にするんですけど、どうしても教室にいられなくて保健室で耳をふさいで泣いている子たちと、その時間、輪になって手を繋いで『今日も生きているから大丈夫だよ』って話したときが一番今でも心に残っている。生きていればいろんなことがあるけど『今日も生きているよ』って、その子たちと時間を共有したのが、今も自分の中で残っています」
結婚を機に北海道へ戻った今も、岩手での経験を胸に子供たちと向き合い続けています。
千尋さん:「保健室は誰でも受け入れる。体だけじゃなくて心も何か満たされない人も『いつでも来ていいよ』っていう感じでやってます。1日の1時間とか30分くらいちょっと保健室でリラックスして、笑顔で帰ってくれればそれでいいかなと思っているので、よくヘルプ出してきてくれたなっていう気持ちで」
千尋さん:「高そうなお肉を買ってみようかな。お友達に自慢しながら♪『バーベキューうちでやるので来ませんか』ってお誘いを受けて、2家族でやるのは初めてです」
ここでお買い物終了。
合計金額は14745円でした。
最後に、千尋さんが思い描く「保健室のカタチ」を聞きました。
千尋さん:「気持ちを切り替えられる場所がどんな子にも必要だと思うので、そこが保健室だったらいいかな。どんな子も受け入れるような温かい保健室をこれからも作っていきたいなと思います」
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