2025.08.11

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36歳シングルファザーが1200人のマチに移住「住み続けられる場所へ」奮闘の今

任期の後にも定住するには

地域おこし協力隊の活動を始めて2カ月あまり。
3年の任期を終えた後、島牧村に根をおろしてくれるかどうか。
村の期待を背負いながら、3人の活動は続きます。

地域のチカラとなってくれる『地域おこし協力隊』ですが、島牧村では任期後の定住者は、10年で1人という厳しい現実があります。

残る選択をしない理由はどこにあるのか。
自治体のサポートなのか、どういう体制が、任期後にあるのかをしっかり把握し分析することも必要なのかもしれません。

『地域おこし協力隊』の任期を終えた後、唯一、島牧村に定住して、現在、農業を営んでいる丸山倫徳(とものり)さんに、自身の体験として話を聞くことができました。

「3年の任期後、1人でどうにかすることには限界がある」
「地域おこしで結果を出すより、任期の後、どういう形で定住するか考えた方がいい」と話していました。

大学との連携で“伴走役”が付くという、全国初の取り組みも注目です。

自治体側はそもそも協力隊に何をしてもらいたいのか、そして協力隊は何をしたいのか。
今までは手探りだった状態に、伴走役の方がつくことで、いろいろなアドバイスにもつながっていくことは成果につながりそうです。

島牧村の地域おこし協力隊で、大学院の2年生でもある藤原さんですが、こんなことを6月14日に企画していました。

初めて企画したというのが「魚の詰め放題」です。

発泡スチロールにホッケやヤナギノマイなど約15匹を詰めることができて、価格は1500円。
こちらも、課題として取り組んだ試みでしたが、地元の人たちで大賑わいでした!

市場には出てこないような「未利用魚」を活用してまさに資源保護にも繋がるこの取り組み。

7月にも夏祭りを企画して、地元の魚や野菜の販売も行いました。

藤原さんは2026年の3月までに、指導教官の指導を受けながら村に定住するため、村の観光資源を活用した事業計画をまとめることになります。
大変だと思いますが、結果を出してほしいなと思います。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年6月20日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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