2025.07.31
出かける【追記】
「知床の観光船」と聞くと、2022年に発生した沈没事故を思い浮かべる方も多くいらっしゃると思います。事故が起きてしまった会社と本記事でご紹介したゴジラ岩観光さんは別の会社ですが、コロナ禍による自粛と事故のイメージが連続して影響し、近年の利用者は大幅に減ってしまったと言います。
それでも新たな管理体制のもとで観光船事業を続け、2023年からは知床岬の先端まで行くコースも再開しています。ロケの中で見た安全対策の中で印象的だったのは、乗船時に乗客一人一人に配布される「yobimori(よびもり)」という端末です。
よびもりはストラップとして首にかけられるようになっていて、海難事故があった際にボタンを押すとSOS信号で救助要請ができる最新のシステムです。一度大きな事故が起こってしまうとネガティブなイメージを払拭するのが大変だと思いますが、こういった取り組みが浸透し、安心して船を利用してもらえるようになるといいですね。
最後に私事ではありますが、しろまるは大学生時代の長期休暇に知床でアルバイトをしたことがきっかけで北海道が好きになり、神奈川から稚内→札幌と移住をした身です。 知床という土地には思い入れがあり、観光船の事故があった際は自分のことのように胸が痛みました。
悲しい事故が起こってしまった事実は消えませんが、それと同時に知床半島が私たちに魅せてくれる景色の美しさも変わりません。事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、知床の海が再び観光客の笑顔であふれることを強く、強く、願いたいと思います。
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住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東51
TEL:0152-24-3060
営業期間(知床半島クルーズ):4/28~10/20
※事前の予約をおすすめします
※冬期休業中も流氷遊ウォークや根室海峡クルーズ(羅臼)を実施
ゴジラ岩観光HP: https://kamuiwakka.jp/
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文・絵:白丸あすか
編集:Sitakke編集部YASU子
※掲載の内容は取材時(2025年5月30日)の情報に基づきます
今回のドライブ日記:
「道路に普通にクマがいた」ついに往復1000キロ超の「長距離」ドライブ!知床エリアをめぐって自然と触れ合ってみた【漫画で紹介】
しろまるさんインタビュー記事:
北海道の“端っこ暮らし”に憧れて.....。 稚内からご当地ネタを漫画で発信!『しろまる最北日記』著者インタビュー
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