2025.07.24

出かける

「世界で最も危険」なバイカルハナウドだけじゃない 身近にある“危険な植物たち”の見分け方

危険な植物 見分け方は?

エゾトリカブトの葉っぱ

ただ、ニリンソウは春一番に花が咲き、トリカブトは夏の終わりに咲くので花を確認できればほぼ確実に見分けることができます。

もう一つ紛らわしいのがヨモギ。

ヨモギの葉っぱ。ギザギザ具合がトリカブトに似ています

こちらも葉っぱの見た目が似ていて、特にトリカブトの花が咲く前の初夏〜真夏の時期は背の高さも似ているので紛らわしいです。

見分け方は「葉っぱの裏」。ヨモギは毛がありますがトリカブトはツルツルしています。またヨモギは独特の「匂い」がするのでそれも見分けのポイントですね。

ヨモギの葉っぱの裏側。うっすら毛が生えているので白く見えます

もうひとつ、注意が必要な植物

森の中でもう一つ注意が必要な植物が「ウルシ」です。森の中でよく見かけるウルシは2種類。ツタウルシとヤマウルシです。

ツタウルシは、その名の通り蔓性で木に巻き付いていたり地面に広がったりしています。

特徴は葉っぱが3枚で茎が赤いこと。

ヤマウルシは別名「キウルシ」とも呼ばれ木の形をしています。ツタウルシと違って葉っぱは4〜8枚ほどついていますが、こちらも茎の部分が赤いのが特徴です。

ツタウルシとヤマウルシにはどちらも「ウルシオール」という成分があり、皮膚に触れると痒くなることがあります。症状の出方は人それぞれで、まったく影響の無い方もいれば近くを通っただけで痒くなる人もいるそうです。

実は筆者もウルシにかぶれたことがあります。症状としては、ウルシに触った2日後くらいに腕に小さな水ぶくれのようなものができてひたすら痒くなりました(症状が出たら皮膚科に行ってください)。

でも、危険な植物たちにも、また違った側面があります。
つづきは後編の記事でお伝えします。

連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~

文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2025年7月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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