2025.07.24
出かける札幌にある「滝野すずらん丘陵公園」の「滝野の森ゾーン」から、森の住人KENTAが、自然の魅力や楽しみ方を伝える連載。
今回は、北海道で話題になった「世界で最も危険」と言われる植物をきっかけに、森との向き合い方を考えます。
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
突然ですが、滝野すずらん丘陵公園にはどのくらいの数の「自生植物」があると思いますか?
チューリップやコスモスなどいわゆる「園芸種」と呼ばれるものを抜きにしたら、約500種類以上の花や樹木が確認されています。この連載の中でもすでに様々な植物たちを紹介してきましたが、今回はあるテーマに沿った内容で森の植物たちを紹介してみたいと思います。
今回のテーマは「危険な植物」。
この記事を書いているのは2025年の7月なのですが、先月ある植物が大きな話題になりました。それは「バイカルハナウド」。
報道などで大きく取り上げられたので名前くらいは耳にした方も多いと思いますが、北海道大学構内で見つかった大型の植物が国内では見つかったことのないバイカルハナウドではないか?という話がSNSから広まり、大きなニュースになりました。
ニュースになった理由はその毒性。樹液が皮膚に触れたあと紫外線を受けるとやけどのような状態になり重症化することもある、ということで市内の公園や道路などでも調査が行われ、滝野でも園内に該当するものがないか調査を行いました。ちなみに調査の結果、オオハナウドやアマニュウといった在来植物はありましたが、該当するものは見つかっていません。
HBCニュースによると、北海道大学は会見で、構内で見つかった植物はバイカルハナウドかどうか特定はできなかったものの、「メトキサレン」という毒性のある成分を含む外来種で、バイカルハナウドと似た症状を引き起こすと発表しました。札幌市白石区でも似た植物が見つかっていて、北大と同じ種類であったことが成分調査から明らかになったということです。
ニュースを見た人の中には「森の中にはそんな毒のものがあって怖い」とか「植物ってむやみに触ってはいけないんだ」と思った方もいるかも知れません。ただ、普段から森にいる人たちにとっては「森の中に毒がある植物がある」って実は「普通」のことだったりするんです。そんなわけで今回は「森の中にある”危険な植物”」についてお伝えしたいと思います。
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