2025.07.20

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北海道の農業大学校が「米作り」に特化した新学科設立 増産のカギを握る担い手育成へ

「稲作」に特化…その理由は

定員10人の「稲作経営学科」です。
なぜ今、新設されるのでしょうか。

キャンパスが十勝地方にあるため、これまで「稲作」を希望する学生の受け入れは、北海道深川市にある拓殖大学北海道短期大学に委託してきました。

しかし、拓殖短大は1月、少子化による志願者の減少を理由に2026年度以降の募集停止を決定。
2027年の3月末には閉校となる見通しです。

さらに、農家の人手不足の問題もあります。

政府は、備蓄米の放出とともに、生産量を抑えてきたこれまでの政策を見直し、米の増産へ舵を切りました。

しかし、北海道内では高齢化や後継者の不在で稲作農家が減少しています。
育成機関まで減れば、北海道内のコメ作り自体が危機となりかねない状況なのです。

農業大学校の見学会を訪れた「稲作」志望の高校生は。

「小さいころは違う将来を考えていたが、祖父から続いているから、それを継ごうかなと思った」

「家族で協力してやっているのを昔から見ていて、そういうところがいいと思った。支援などがもっとあれば新しい人も新規参入しやすいかなと」

コメ作りの未来をどう描くのか、対策が急がれます。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年6月17日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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