2025.08.06
出かけるHBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
あたたかい家族の姿を描くコーナー「ファミリーストーリー 家族のキズナ」。
今回は、母の跡を継いだ、陽気な人情女将に密着しました。
夏になると、丘一面にラベンダーが咲き誇り多くの観光客が訪れる上富良野町。
その中富良野町にある人気店のメニューが…
豚玉丼大盛。
採算度外視の米の量に、甘辛ダレを絡めた豚肉の山!
札幌から:「前回も食べた」
理佳さん:「お客さんへの愛がたっぷり。大盛」
気前のよい料理で客を喜ばす「第一食堂」。
なんと、365日休まず営業しています!
店を切り盛りするのは名物女将、西永理佳さん(44歳)です。
理佳さん:「where are you from?」客:「デンマーク!」
理佳さん:「Wow welcome to hokkaido」客:「アリガトー」
東神楽町から:「明るくていいですよね。元気いただきます」
東神楽町から:「話しやすくて、旅の人は本当ほっとするというか」
理佳さん:「天職だと思ってる。好きじゃなかったらできないわ、この仕事」
2代目女将、佐々木美和さん、理佳さんの母です。
美和さん:「あっち手つけたり、こっち手つけたり」
理佳さん:「また怒られた。いつも怒られる。44歳、毎日怒られる」
5年前、理佳さんが3代目を継ぎましたが、美和さんは84歳になった今も、厨房に立ち続けています。
ディレクター:「お母さん、きょうは何時までいる?」
美和さん:「きょうはこんな忙しいのに投げていかれんしょ。投げていきたいけど」
ネットの口コミで人気に火が付き、地元の人のみならず、外国人観光客も多く訪れます。
デンマーク観光客:「この店に1回来たことがあって、また食べたくなって来た。オイシー」
もちろん、おもてなしも忘れません!
理佳さん:「ジャパニーズオリガミ!」外国人観光客:「WOW!!Next winter vacation come back!」
常連客:「よく動くよね。本当行動力あるっていうか。元気いっぱいだわ。真似できないですね、2人ともね」
理佳さん:「せっかく上富良野に来たのにさ、どこも食べるところなかったら、かわいそうじゃん。すごい観光名所ってないでしょ、寄り道なんよ上富良野はきっと。ここで少しでも足を止めていただけたら」
1958年、先代で祖母の古里マチヱさんが第一食堂を開業しました。
その7年後、店を現在の場所に移し、母・美和さんが継ぎます。
休まない営業スタイルはこのころから始まりました。
美和さん:「ただ育てたっていうだけだわ。食べさせて育てただけ。どこかに連れていくことはなかったね。生活に追われて」
美和さん:「ただ、あの子は食堂が好きだった。野菜を切ったり、そういうことが好きだった」
理佳さん「みんなさ、いろんな所行くじゃん、休み日とかゴールデンウィークとかさ、小さいときさ。行けなかった」
それでも食堂が好きだった理佳さんは18歳のとき、第一食堂で働き始めました。
理佳さん:「最初はわからないから母のやり方でやっていたけど、段々自分のやりたいようにやりたくなった。そしたら母に『そんなんじゃダメだ』とか『理佳がこんな風にするから、こんな風になるんだ』とかめっちゃ言われて」
美和さん:「親子げんかなのかね。ひと言いえばこうだ、ああだと。わがままでるしさ。お互いに、他人様じゃないからね」
次第に、考え方の違いがエスカレートしていきました。
理佳さん:「溜まりに溜まっていた私がね。それで『もういいわ!』となって、荷物をまとめて出ていった」
当時、理佳さんは34歳。
店を出て、保険会社に勤めることに。
しかし、組織に馴染めず悩んでいました。
約1年後。
店に戻るきっかけになったのは、完治が難しいと言われる病「間質性肺炎」を患っていた母の姿を見た時でした。
理佳さん:「しばらく会ってなかったけど、体が小さくなっていた。『ヤベーことしたなあたし』と思ったり、反省もしてたよ。だけど、これは戻って頑張ろうって」
美和さん:「わたしができなくなったら、理佳は商売上手だし、よかったなと思って」
理佳さん:「おはようございます。本日午前2時起きでございます。いつもここに来た瞬間から帰りたい帰りたい」
年中無休で働き続ける理佳さん。
理佳さん:「自分でもわかってるよ、こんな生活ヤバイなって。わかってるんですけどね。お客さんかわいいのさ。うちの母がいなくなったらできるべか」
食堂で提供する食事以外にも近くで働く人のために毎朝弁当を作っています。
午前8時。
食堂に足を運べない高齢者のために見守りもかねて配食も行っています。
午前11時の開店と共に溢れんばかりの客が押し寄せます。
午後7時すぎ、ようやく閉店。
その後は、材料を買いに近くのスーパーへ。
翌日のメニューはその場で考えます。
理佳さん:「いっぱいいろんなもの食べてほしいから」
365日休まずに働き続ける娘を見て、母はどう思っているのでしょうか?
美和さん:「健康でね、ずっとやってくれればそれでいいんだ。商売も好きだしさ、嫌な商売してるんじゃないから。良かったんじゃない食堂やっていて、一生懸命動いたりするから。楽しんでやっているんだもん」
理佳さん:「理佳ちゃんからお手紙が届いております」
理佳さん、母への思いを手紙に書いてきました。
理佳さん:「早いもので26年間、2人で長い間一緒に居ましたね。これからも…」
美和さん:「ごはん粒」
理佳さん:「これからも二人一緒にこの食堂をやっていきましょう。長生きしてください。ありがとう!理佳より。ごはん粒ついてた。ありがとうございました!」
美和さん:「金一封入れてくれたらまだありがたかったのに」
住所:北海道上富良野町中町1丁目4−4
※掲載の内容は番組放送時(2025年7月17日)の情報に基づきます。
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