2025.07.23

みがく

「やっぱり“おおきに~”とか言うの?」芸妓の世界ならではの言葉遣い2選

②『お先です』をよく使う

この世界はなんでもお姐さん優先です。

例えば、皆でお食事をいただくときや、お座敷でお客様からお飲み物を勧められたとき。こういうときは、お姐さんより先に口を付けては絶対にいけません。
お姐さんが召し上がったな、というのを確認してから後輩はいただきます。

でも、そうもいかないときってありますよね。
そういう場合は「ことちゃん、お先にどうぞ」なんて言ってくださるんです。
お許しをいただいた場合は、「姐さん、お先です」と言ってから口をつけます。

他にも、お客様からいただいたお土産を皆で分けるとき、もし先に選ばせていただいたら「姐さん、お先でした」と言いますし、お座敷でお姐さんより先に踊らせていただいたときも言いますね。

以上が、私が「独特だなぁ」と思った札幌花柳界ならではの言葉遣いでした。

さて、夏のイベントのお知らせです!

数年前から参加させていただいております、「すすきの祭り」への出演が今年も決定いたしました!
2025年8月8日(金)午後6時から、特設ステージにてさっぽろ名妓連の芸者衆が踊りの披露をいたします。

初年度の様子

今年は揃いの浴衣で涼やかに登場いたします!
詳細は公式ホームページにてチェックをお願いいたします。

ちなみに今年のすすきの祭りのポスターには、去年出演させていただいた、初日に行われる“花魁道中”の写真が使われています。

去年の花魁道中

こちらも華やかで歴史あるイベントですので、是非合わせてお楽しみくださいね!

***

連載さっぽろ芸妓日記

文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部IKU

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に 知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

※掲載の内容は記事執筆時(2025年7月)の情報に基づきます

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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