2025.07.08

ゆるむ

昭和・平成の"実家あるある"を平成レトロ研究家が徹底再現!レトロ文化の魅力は「未来を明るく感じられる」ところ

――壁に飾られた、北海道の地図が描かれたのれんも印象的ですね。

これは「ファンシー絵みやげ」と呼ばれる、80年代前後の子ども向けお土産品の一つです。北海道のキタキツネグッズが源流で、こののれんにも北海道の地図とキタキツネのイラストが描かれています。

2017年頃、網走と北見の間のドライブインで購入したものですね。北海道にはこうした懐かしいお土産がまだ残っているので、グッズ収集にも良く訪れています。他にも新潟のスキー場のペナントや京都のタペストリーなど、旅先でつい買ってしまい、そのまま実家で飾ったままになりがちなお土産品をセットに使用しています。

壁に飾られた「ファンシー絵みやげ」。棚の上には出演者陣の青春時代の写真が並ぶ。

――長年の研究・収集活動が活きているんですね。

これまでイベントなどで「レトロな部屋の再現展示」という活動を行ってきたので、人がどういったものを懐かしがるかのデータが蓄積されています。それを活かしてアイテムを選びました。

大久保佳代子さん、いとうせいこうさん

――最後に、山下さんご自身にとって「昭和末期~平成レトロ」の魅力はどんなところにあると考えますか?

「昭和末期~平成レトロ」文化の魅力は、未来を明るく感じられ、勢いのあった時代を思い出させてくれるところにあると思います。

僕自身、現代のように情報に追われることなく、ゆっくりと流れる時間の中で、景色を眺めながらぼんやりと過ごすことができていたと感じます。
確かに今と比べると不便だったかもしれません。でも、手間をかけるからこそ、心が動き、いい思い出が生まれたりしたのではないでしょうか。

忘れてしまった子ども時代のことや、不便ながらも楽しく過ごしていた”あの頃”を思い出させてくれる。そこに大きな魅力を感じています。

今回の番組やスタジオセットを楽しみながら、皆さんにもそれぞれの”あの頃”に思いを馳せてみてください!

番組には徳井健太さん(平成ノブシコブシ)、菅原咲月さん(乃木坂46)、一ノ瀬美空さん(乃木坂46)も出演

山下メロさんプロフィール
1981年広島県生まれ、埼玉県加須市育ち。自身を「記憶の扉のドアボーイ」と称し、平成レトロを提唱。バブル期を軸に昭和・平成の庶民風俗を研究する。携帯電話やギャル文化、平成女児向け商品、スケルトングッズなどの資料を収集・保管し、全国で展示活動を展開。『マツコの知らない世界』など多数のメディアに出演。バブル期の観光地みやげ「ファンシー絵みやげ」の保護活動を全国で行う。著書に『ファンシー絵みやげ天国』『平成レトロの世界』『ファンシー絵みやげ大百科』がある。

公式Web:https://www.fancy80s.com
Twitter:https://twitter.com/inchorin
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@miyage
Instagram:https://www.instagram.com/mero.yamashita

文:Sitakke編集部 ナベ子

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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