2025.06.28

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「在日」に何を思う?ちいかわとポケモンが好きな朝鮮学校の日常に“違い”はあるのか

知った経験からつながる私たちの「共通点」

5月、放課後のグラウンド。
地域のサッカークラブチーム「FCフォルテU15」の中学生たちが集まっていました。

チームメイトの多くは、日本の学校に通う日本人ですが、朝鮮学校の生徒も所属し、練習に励んでいます。

チームの川内悠平監督は、大学院で文化人類学を専攻し、朝鮮学校をフィールドに研究していました。
授業を一緒に受けさせてもらい、朝鮮語も学んだといいます。

川内監督自身も、研究を始めてから在日コリアンたちと交流し、抱いていた「イメージ」が変わっていった1人です。

「SNSにたくさんの情報がある中で“こういう意見もあるけれど、俺はこう思う”。だって“こういう経験してきたから…”というふうに、自分の頭でしっかり考えて、社会を見る目が養われていることにつながるといいなと思う」

練習以外でもみんなで遊びに行くほど仲良しだというチームのメンバーたちに、「仲良くなってからも『違い』を感じるか」と聞くと、自然とつぶやくようにこんな声が。

「同じ人間で差別とかもないから、同じ人間だと思う」
「チームも学校と違って楽しい。貴重な友達」

簡単に他者を攻撃できる現代。知ろうとした1歩の先には、互いにわかりあえる共通点があるはずです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月20日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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