5月、放課後のグラウンド。
地域のサッカークラブチーム「FCフォルテU15」の中学生たちが集まっていました。
チームメイトの多くは、日本の学校に通う日本人ですが、朝鮮学校の生徒も所属し、練習に励んでいます。
チームの川内悠平監督は、大学院で文化人類学を専攻し、朝鮮学校をフィールドに研究していました。
授業を一緒に受けさせてもらい、朝鮮語も学んだといいます。
川内監督自身も、研究を始めてから在日コリアンたちと交流し、抱いていた「イメージ」が変わっていった1人です。
「SNSにたくさんの情報がある中で“こういう意見もあるけれど、俺はこう思う”。だって“こういう経験してきたから…”というふうに、自分の頭でしっかり考えて、社会を見る目が養われていることにつながるといいなと思う」
練習以外でもみんなで遊びに行くほど仲良しだというチームのメンバーたちに、「仲良くなってからも『違い』を感じるか」と聞くと、自然とつぶやくようにこんな声が。
「同じ人間で差別とかもないから、同じ人間だと思う」
「チームも学校と違って楽しい。貴重な友達」
簡単に他者を攻撃できる現代。知ろうとした1歩の先には、互いにわかりあえる共通点があるはずです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月20日)の情報に基づきます。
■シニアでも固定電話じまい…スマホ普及だけが理由じゃない!意見が続々
パートナーメディア