廊下に、子どもたちの朝鮮語の歌がきこえてきました。
音楽の授業は、1、2年生が一緒に受けていました。
2年生は、小さな木琴も練習します。
「“夢金浦に行こう!”といえばいいほど、有名な海水浴場です」
5年生は、朝鮮半島の地理について。6年生は、社会で税金について勉強をしていました。
日本の学校と同じように、数学・理科・体育などの科目もあります。
語学は、朝鮮語のほか日本語や英会話も学びます。
子どもたちのほとんどが、入学して初めて本格的に朝鮮語を学びます。
学校の外では、友だちとも家族とも日本語を話します。
1年生のクラスをのぞくと、先生とのお喋りでは日本語もチラホラ…。
「先生は、この中でいちばん好きなポケモンはどれ?」
大好きなポケモンがあしらわれた算数のドリルを使い、勉強していました。
中学生のかばんには、あの人気キャラクターがいっぱい。
思わず声をかけると、笑顔で見せてくれました。
「“ちいかわ”のグッズばかり」
キャラクターのトレンドも、日本のものです。
民族としての歴史や文化を学びながらも、好きなアニメや音楽は、日本の学校に通う子どもたちと変わりません。
今日本で暮らす「在日コリアン」のほとんどが、学校の研修などの機会で訪れない限りは「祖国」の生活を知りません。
学校に通う4世・5世、そして彼らの親世代も…。
日本で生まれ、日本で育つ。
一方で、自分の民族としてのルーツも確かにアイデンティティとして存在しています。
学校は、子どもたちが自分を形作るそんな要素を伝える場所になっているのです。
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