2025.06.28

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「在日」に何を思う?ちいかわとポケモンが好きな朝鮮学校の日常に“違い”はあるのか

朝鮮語の歌、母国の地理

廊下に、子どもたちの朝鮮語の歌がきこえてきました。
音楽の授業は、1、2年生が一緒に受けていました。
2年生は、小さな木琴も練習します。

「“夢金浦に行こう!”といえばいいほど、有名な海水浴場です」

5年生は、朝鮮半島の地理について。6年生は、社会で税金について勉強をしていました。
日本の学校と同じように、数学・理科・体育などの科目もあります。

語学は、朝鮮語のほか日本語や英会話も学びます。

入学して初めて朝鮮語に触れる…大好きなのはポケモン・ちいかわ!

子どもたちのほとんどが、入学して初めて本格的に朝鮮語を学びます。
学校の外では、友だちとも家族とも日本語を話します。

1年生のクラスをのぞくと、先生とのお喋りでは日本語もチラホラ…。

「先生は、この中でいちばん好きなポケモンはどれ?」

大好きなポケモンがあしらわれた算数のドリルを使い、勉強していました。

中学生のかばんには、あの人気キャラクターがいっぱい。
思わず声をかけると、笑顔で見せてくれました。

「“ちいかわ”のグッズばかり」

キャラクターのトレンドも、日本のものです。
民族としての歴史や文化を学びながらも、好きなアニメや音楽は、日本の学校に通う子どもたちと変わりません。

今日本で暮らす「在日コリアン」のほとんどが、学校の研修などの機会で訪れない限りは「祖国」の生活を知りません。
学校に通う4世・5世、そして彼らの親世代も…。

日本で生まれ、日本で育つ。

一方で、自分の民族としてのルーツも確かにアイデンティティとして存在しています。

学校は、子どもたちが自分を形作るそんな要素を伝える場所になっているのです。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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