みんなが安く安心して泊まれる場所に

今、吉原さんは近くの銭湯、山下さんはホテルでアルバイトをしています。
どちらもライバルの施設ですが、店内には"たらこ湯"のポスターを貼っていて、応援してくれる人も多いのです。

開業から1年、目標は"たらこ湯"だけで生計を立てることです。

慣れるまではと、営業は【金・土・日】だけでしたが、春から【月・火】の営業も始めました。

人も、犬も、猫も一緒に―。
障害のあり、なしも関係なく、安く、安心して泊まれる宿であり続けたい。

2人は、意気込んでいます。

"もも"の鳴き声、お客さんとの笑い声…きょうもたらこ湯はにぎやかです。

ペット市場は拡大 でも一緒に泊まれる場所は…

国などのデータによれば、いまやペットの飼育数は、子どもの数を上回っています。

家族の一員だからこそ一緒に泊まれる施設は嬉しい一方で、手頃な料金の宿泊施設は少ないのが現状です。

2人はそうしたニーズの取り込みを考えているんですが、“全室ペットOK”としたことで、採算が見込めないのでは?などと、金融機関から融資を受けられない苦労もあったということです。

吉原さんは、聴覚障害の方それぞれに、コミュニケーションの取り方や、聞こえの程度にも違いがある中「たらこ湯に来て、自分と関わることで、こういう人もいるんだ」と、ペットOKということだけではなく、いろいろな関わりへの理解が広がれば…と話しています。

開業から1年、もともとは金・土・日のみの営業でしたが、この春から宿泊の営業日の数を増やして、"たらこ湯"一本の目標に向かって経営しています。

予約の際は、吉原さんは耳が聞こえないので、電話ではなくLINEなどでの連絡がうれしいということです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月28日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X