同級生が再び…夢への一歩へ

シュナウザーを連れたお客さんがやって来ました。

山下さんが受付に回ると、あうんの呼吸で、吉原さんは、案内役を務めます。

吉原さんは、実は生まれつき耳が聞こえません。
主にコミュニケーションは、相手の口の動きから話し言葉を理解し、伝えたいことを声に出して話す"口話(こうわ)"です。

音声認識アプリや筆談も使います。

吉原さんと山下さんは、北海道網走市にある大学で同級生でした。

2人は2008年に大学を卒業。

長野県出身の吉原さんは東京でSEなど会社員として働き、転職でえりも町役場へ…。
千葉県出身の山下さんは、北海道内の民間企業で会社員をしていました。

そんな2人が2024年5月、夢への一歩を踏み出しました。

吉原さんはえりも町役場にいたときから「公務員を定年まで務めるイメージが持てなかった」といいます。

「昔から温泉が好きで『いつか自分で温泉をやりたい』と、ぼんやりとした夢があったので"やろうか"って!」

そんな吉原さんの言葉に、いつかキャンプ場を経営したいと思っていた山下さんの心も動きます。

「ノリみたいな、遊びの延長みたいな…」とそのときを振り返り、2人で笑いあいました。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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