2025.07.18

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のど越しが最高の艶めく麺がたまらない…!創業76年の老舗の「ざるそば」のこだわり

無一文の菓子職人がそば屋を開業 東家本店の意外な歴史

常連客も唸るのど越しが特徴のそば。その歴史は…?

3代目 佐藤 公二男さん:「(開業は)札幌では昭和24年、終戦後」

東家本店の蕎麦の歴史は109年前にさかのぼります。

公二男さんの祖父の孫次郎(まごじろう)さんは東京で菓子店を営んでいました。
ですが、31歳の時保証人トラブルで全財産を失うことに…。

3代目 佐藤 公二男さん:「路頭に迷っていたとき、お姉さんに『釧路でそば屋をやっているからこっちへおいで』って言ってもらって」

姉の夫であり、そばの師匠でもある竹老園東家総本店の創業者と出会います。

竹老園東家総本店とは、1874年に創業した老舗そば店。
数多くの弟子を輩出し、積極的にのれん分けをすることで東家の繁栄に大きく貢献しました。
そんな伝統あるそば店で、孫次郎さんの新しい人生がスタートしました。

3代目 佐藤 公二男さん:「大正8年にのれん分け、独立をさせてもらった」

3年の修業を経て、釧路の春採湖の近くで「山の上分店」を開業。
24年間ほど営業を続けましたが…

3代目 佐藤 公二男さん:「戦争中なので、食料の物資が行き渡らなくなってきた。夫が戦争に行って亡くなったりして人が少なくなった。西野の福井というところで農業を始めた」

戦争で男手が無くなり、担い手がいなくなった親戚の田んぼを整備するため、孫次郎さんは釧路の店を閉めて、息子の正義さん一家と札幌へ向かうことに。
家族で農家として働くようになりました。

3代目 佐藤 公二男さん:「寒いのに冷たい田んぼの中入って稲を植えたりしていて、それで体壊して、医者から『これ以上やったら命無くなるよ』と言われて」

7年間慣れない農作業を続けましたが、過労をきっかけに農業を引退。

孫次郎さんと正義さんは、再び札幌で蕎麦店を開業することを決意します。
修行をした釧路の「竹老園東家総本店」からの のれん分けで「東家本店」を屋号につけました。

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