2025.06.22

みがく

「芸妓って、どうやって生活しているの?」知られざるお金事情やスケジュール管理まで、裏話をご紹介

札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。 「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ 名妓連」には11名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や 文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

3年間は助成金、そしてその後は…

私がこの世界に入門した際、「さっぽろ芸妓育成振興会」という会に育てていただきました。札幌の花柳界で若手の芸者を育てよう!と集まってくださった会員の皆様の応援のもと、3年間の育成期間中は毎月助成金を出していただき、そちらをお稽古代や生活費に充てて生活していくというシステムです。

私はこの会の一期生で、3年間の育成期間を終えて卒業いたしました。
(いまは入門から丸7年経ちました。時の流れの速さを痛感します・・・)

昨年秋、豊平館で踊らせていただいた時の写真。ここ数年でイベント系のお仕事にも多数呼んでいただけるようになりました

さて、振興会を卒業すると“一本になる、独り立ちする”というような言い方をするのですが、これは「一人前になりました!」という意味では決してなく、精神的にも金銭的にも自立し、これからはひとりでお仕事やお金を管理して生活していく、という意味合いがあります。

以前の記事でもご紹介しましたが、札幌の場合、私たちは個人事業主なのです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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