優太さんは、このとりめしに特別な思いを持って毎日店に立ち続けています。
一昨年まで厨房で一緒に仕事をしていた父、英隆(ひでたか)さんの存在です。
3代目 優太さん:「父は僕に継げっていうのは一言も言わなかったので、父の背中を見て継がなきゃいけないなと。生まれ育った美唄市のために何が恩返しできるってなったら、やっぱりここを継いで、美唄を食で支えること。伝統的な料理「とりめし」。明治時代から続くものですから、そこを考えたときに継ぐ以外の選択肢っていうのがなかったですね、やっぱり僕には…」
中学3年のときに店を継ぐことを決意した優太さん。
大学進学はせず、調理師の専門学校に進学。
卒業後はすぐには実家の美唄には戻らず、札幌の洋食店や居酒屋をかけもちしながら料理のいろはを学び、5年間の経験を積みました。
大きく成長して店に戻った時、父、英隆さんはとても喜んだといいます。
2人で厨房に立つことがとても楽しかった日々。
でも、長くは続きませんでした。
英隆さんが体調不良を訴え病院へ行くと、告げられたのは余命3週間。
末期の肝臓がんでした。
優太さんは父の味を守っていく決意を固めます。
3代目 優太さん:「このとりめしを食べてもらうお客さんのことを思うと、一つも手は抜けないし、やっぱりお客さんに一番美味しいとりめしを出すために、毎日時間をかけてやっていけたらなっていうのは思っています」
大阪から旅行で:娘「おいしい!」母「めっちゃ美味しいです。なんか思ったより甘くって美味しい。めっちゃ美味しいな」
札幌から:「玉ねぎがシャキシャキしてて、すごい鶏の味しっかりして美味しいです」
しらかば茶屋の不動の一番人気はラーメンセット。
中でも8割以上の客が注文するという塩ラーメンのスープは、鶏ガラ、数種類の野菜など丸1日かけて、丁寧にだしを取った一品。
透き通ったスープと、とりめしとの相性は抜群です。
店は行列ができるほど混むことが多いため、とりめしは店内で食べる以外に、持ち帰りができるよう弁当での販売もしています。
千歳から:「息子がおいしいおいしいって食べていて、私もおいしくていただいてます」
地元客:「お弁当でお持ち帰りして、冷えてもものすごくおいしいです。私個人的にはお持ち帰りで持ち帰ったものは、冷えてレンジしないで食べます。そっちの方がおいしく私は感じます」
優太さんの後ろで弁当のとりめしを詰めるのは、初代の妻で、優太さんの祖母の良子(りょうこ)さん。
88歳の今も毎日店に立っています。
初代 妻良子さん:「息子が先に逝っちゃったから孫の手伝いぐらいはと思ってね。自分の孫ながら一生懸命やって、本当に、えらいなって感心してね。だから少しでも手伝ってやらなきゃと思って…」
3代目 優太さん:「父からは常々言われてたのは『味でお客さん裏切るな。お客さんは、ここの味が好きだから来てくれるんだぞ』って。だから、絶対味でお客さんを裏切っちゃいけない。これは本当によく言われてました。初代、父と受け継いできたこの3代続くとりめしを、やっぱりぶれずに愛されるものであり続けるには、やっぱり愛情を込めて作る。それがやっぱりこれからも愛されるためには必要なのかなって思っています」
3代目 優太さん:「美唄の食文化を支えるぐらいの気持ち構えでやっていきたいなっていう気持ちはありますね」
住所:美唄市茶志内3区
電話:0126-65-2768
営業:午前11時~午後6時(とりめしがなくなり次第閉店 午後3~4時で売り切れることが多い)
※とりめし弁当の販売は午前10時~
※座席の予約はできませんが、とりめしの予約(取り置き)はできます。食べてみたい方は予約することをオススメします。
定休日:第1・3・5火曜日
※掲載の内容は番組放送時(2025年6月12日)の情報に基づきます。
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